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貧血の検査は、妊娠初期と妊娠後期の2回検査をする病院が多いようです。赤血球の中の血色素(ヘモグロビン)が少ないと、貧血になります。このヘモグロビンの濃度から、貧血の有無を調べます。ヘモグロビン濃度が11g/dl以下の場合は貧血を診断されます。
妊娠中、胎児に酸素を運ぶのは母体のヘモグロビンなので、貧血がひどくなると十分な酸素が供給できず、胎児の成長にも悪影響を及ぼすことになります。また、胎児のほうは母体の状態にもかかわらず、必要なものはおかまいなしにとっていくので、母体に支障をきたすことにもなります。
貧血と診断されると、食事指導や鉄剤を飲むなどの治療が必要になります。貧血でなかった人も、妊娠の進行にともない貧血になることもあります。貧血と診断された人は、妊娠初期と妊娠後期の2回だけでなく、さらに検査の回数が多くなります。

血液検査で調べる項目には、血液型、貧血、風疹抗体価、B型肝炎ウイルス、梅毒血清反応などがあります。体内をめぐる血液からは、こんなにたくさんの情報が得られるのです。さらに、必要に応じて行なう検査に、トキソプラズマ抗体の検査、エイズ検査などがあります。
血液検査の代表的な項目は、血液型です。出産のときには、多量の出血がいつでもありえます。緊急時の輸血に備えて、ABO式とRh式の血液型を調べるのです。
それだけではありません。赤ちゃんとお母さんの血液型が合わないと、血液型不適合という障害を起こすことがあります。特に、O型とRh(-)マイナスの女性の場合は注意が必要です。この血液不適合がおきないかどうか調べる意味からも、血液型の検査を行います。
また、輸血と血液型不適合、両方の観点から、夫の血液型も調べておく必要があります。夫がなかなか病院に行く都合がつかない場合、献血でもかまわないでしょう。
血圧の高い人は、妊娠中毒症の恐れがあるので、妊娠中を通して血圧のチェックも行います。

尿検査は、初診と定期健診ごとに実施します。これは一般的な検査内容と同じで、タンパクと糖が出ていないかを調ぺます。
尿中のタンパクを調べることで、妊娠中毒症の検査になります。妊娠中毒になると、腎機能に障害が起こり、尿中にタンパクが混じって出てくるようになります。妊娠中毒症の場合、早期発見、早期治療が重要です。妊娠中毒症であるかどうかにかかわらず、もともと腎臓の機能が十分でない人の場合には、よりいっそう注意深い管理が必要になります。
尿に糖が出ているときは、おなじく腎機能障害、あるいは糖尿病の疑いが出てきます。尿中に糖が出ているときは、さらに血液検査で血糖値を調べ、糖尿病であるかどうかの診断をおこないます。母体が糖尿病の場合、羊水過多、未熟児や胎児死亡の原因になったり、母体の抵抗力が弱くなるなどの問題が起こってきます。

体重については、妊娠初期だけでなく妊娠期間中、継続して測定します。当然、胎児が順調に成長していけば、それに伴って体重は増えていくものです。一方、急激な体重の増加は、羊水過多や妊娠中毒症の疑いが出てきます。一般的に太目の人のほうが安産タイプと思われていますが、どちらかというと妊娠中やお産のときに問題が起こりがちなのは太っている人です。食べすぎによる体重増加には、気をつけましょう。
初診の時には体重といっしょに、身長も測定します。妊娠、出産に背の高さは関係ないような気がしますが、体重の増加を標準値と比較するときに、身長の大小が関連してきます。また体格が小さい人の場合、出産に耐えられるかどうかという問題も出てきます。
体格上の問題という意味で、もうひとつ測定があります。骨盤の入口、出口などの寸法を、骨盤計というもので計測します。骨盤が小さすぎると自然分娩が困難になるため、事前に帝王切開などの手当てを考える必要があるわけです。これには、胎児の頭の大きさとの関連が大きいので、胎児の成長とともに検討を続けます。妊娠が進むと、腹囲、子宮底の長さなども測定します。

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